我が家は、建築当時、流行りだった、ガリバリウム合板という合板で外壁をお願いしました。
よく、ショップなどの外壁にも使われていたので、ありきたりのサイディングにするより面白いと思いました。
工務店の話だと、メンテナンスもいらないし、金額も安いということで、これを選びました。
屋根も、外壁とは形状の違う、ガリバリウム合板で作ってもらいました。
銀色で、スタイリッシュな感じが気に入ってますが、いわゆるトタン屋根というやつです。
土地も狭く、省スペースに、建ぺい率いっぱいまで建てたため、お隣さんとの境もぎりぎりで、正面からは我が家の屋根の確認はできませんでした。
間取りも、できるだけ空間を有効に使うために、屋根と天井の空間は、物置用のロフトとして使える様に作りました。
住んでみて、わかったのですが、鉄板系の屋根は雨が降ると、かなり音がうるさいです。
バリバリバリバリという音がします。
しかも、我が家は、屋根をふさがずロフトにして活用しているため、雨音をさえぎる天板がなく、音がダイレクトに聞こえます。
部屋の中にいて、雨に打たれているのかというくらいバリバリとうるさいです。
大粒の雨が降ると、テレビの音も聞こえません。
晴れた日は、カラスが飛び移る音や、足音まで「かっかっかっ」と聞こえます。
防音材を入れてるはずですが、やはりうるさいです。
それから、夏は、非常に暑いです。
外壁も同じ素材なので、外壁を触ってみると、火傷しそうなくらい熱くなっています。
火事にならないか心配なくらいです。
そんな感じに熱されてるので、室内は、鍋の中にいる様な状態で、エアコンなしでは暮らせないです。
ロフトでは、屋根がすぐ近くなため、屋根を触ると、ホッカイロのように熱くなっています。
ロフトは、サウナ状態で、夏場は入れません。
屋根だけでも、もう少し厚みのある、屋根専用の素材を探して、もうちょっと工夫すればよかったかなと、時々考えます。
我が家の新築から、7年ほど経った時に、南側のおとなりだんが、建て替えで取り壊しました。
その時、初めて、我が家の屋根の全貌が見えたのですが、なんと、屋根のてっぺんの
峰の様になっている部分の鉄板が、一枚ないのです。
ちょうど家の真ん中の部分でした。
風で飛ばされてしまったのか、こういうデザインなのか?
と思い、工務店に来てもらったところ、外れて無くなっているとのことでした。
そういえば、部屋の天井にしみができている場所がありました。
雨漏りというほど、部屋にポタリポタリ落ちて来たわけでないので、何だろう、と思って修理もしなかったのですが、そこから入り込んだ雨漏りだったのです。
やはり、ガリバリウム合板は軽いので、風に舞ってしまった様です。
どこにいってしまったのか、大きさにしたら、私の身長くらいあるのではないかと思われる鉄板が飛ぶとは、なんと危険なことでしょう。
どなたか、我が家の屋根で怪我をしてなければいいのですが。
しかも、いつからないのかも、屋根がずっと見えなかったのでわからず、その間、ずっと雨水が侵入していたのかと思うと、ゾッとします。
ちょうど、お隣さんが家を建て始める前だったので、お願いして、足場を作らせてもらい、修理してもらいました。
ほんとうは、屋根をもう少し違う素材に張り替えてもらいたかったのですが、工期もかかりますし、急な出費でそんなに出せないと思い、修理だけにしてもらいました。
瓦屋根とかなら、重みがあるから飛ばなかったのかなぁと思いましたが、瓦屋根の似合う様なデザインでもないし、次、リフォームする時には、屋根素材をもっと調べてみて、どうにかしたいと思いました。
良い点かどうかわかりませんが、雪が降っても、すぐに下に落ちるか、他の家より早く溶けてなくなる気がします。
屋根の上が見えるわけでないので、はっきりとはわからないですが、他の家の屋根には、まだ雪が残っていても、我が家の屋根は多分ないと思われます。
なぜそう思うかというと、横からづり落ちてくる雪が、他の家には見えるのに、我が家の屋根はあまりそうなることがなく、屋根からポタポタたれてくる雪解け水もすぐに落ちてこなくなるからです。
屋根が薄いから、室内の暖かい温度がすぐに伝わって、雪を溶かしているのか、屋根の形状がたまたま雪が積もらない様な形状なのか、鉄板だから、雪がスルッと落ちてつもりにくいのか、なぜかははっきりしませんが、雪に関しては、今のがいいのかもしれません。
しかし、一度、一部ではあるけど飛んだことがある屋根なので、最近増えてきた大型台風がくると、かなり警戒します。
木造なので、家自体もメキメキと言いますし、ふぅっと持っていかれる様な風が吹くと心配で仕方がないです。
台風の日は、1階の部屋で寝る様にしています。
日本の気候を考えると、古人の知恵ということもあり、瓦のように、重い屋根のほうが風土にも合ってるのではないかなぁと思います。